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太宰府を歩く その3<終> [仏教・仏像]

旅行2日目の朝は
ホテルの近くにお寺があるというので
まずはそこを訪れました。

場所でいうと祇園駅の付近。
都会の中の昔からの寺町といった感じで、
大小のお寺がひしめき合っています。
中には結構有名らしいお寺もあるそうなのですが、
太宰府以外はまったく調べて行かなかったため
詳細は分からずで…
ただ、駅でもらったパンフレットに
「福岡大仏」なる仏さんを安置する
東長寺というお寺が掲載されていたので
そのお寺だけ訪れました。

唐帰りの空海が博多に滞在した時に造ったお寺だとかで、
かなりの歴史があるようです。
さすがにその頃の建物などは残っていないようでしたが、
門や六角堂などはなかなか良い趣を出していました。
ただ、建物で何よりも目に留まるのが、
色鮮やかな五重塔です。
平成23年春に落慶したといいますから、
まだできたてホヤホヤの五重塔ですね。
都会の真ん中にこんなものがあるというだけでも驚きです。

さて、問題の「福岡大仏」ですが、
寺内をぱっと見回してもそれほど大きな建物はないように感じたので、
大仏といっても丈六くらいの大きさじゃないの?と思って
向かったら、見てびっくり、
光背をあわせて16mの巨大釈迦坐像がいらっしゃいました。
こちらも完成したのは平成になってからのようです。
このお寺の財源はどこなのだろうか…と
いらぬことばかりを思ってしまいました。

ちなみにこちらのご本尊さんは平安期の作で国宝の千手観音。
私としては、むしろこの方をゆっくり見たかったです。

さて、この後私は地下鉄に乗り込み
福岡Yahoo!ドームを見物し、
またしても太宰府へ向かいました。

今日見るのは九州国立博物館です。
博物館の展示品が見たい!というよりは、
この博物館自体に行ってみたかったのです。
近代的でカッコいいじゃないですか!
太宰府天満宮の東側に長〜いエスカレータがあり、
そこから山の上に行きます。
なんかそれだけでもカッコいいのに、
山の上にあの流線型のガラス張りの建物があるんですよ。
東博も京博も、古い建物が命!
という感じですけど、新しくてもいいじゃないですか。

今回たまたま東京でやっていた時に見に行かなかった
「細川家の至宝」の特別展をやっていたので、
結構楽しめました。

それに、常設展の「海の道、アジアの路」も
なかなかよかったです。
東博だと、どちらかというと全国の古代の遺物を展示していますが、
こちらだと、九州で出土したものを多く展示しているようです。
展示フロアはそれほど広くないですが、
(九博自体、吹き抜けの空間を広くとった贅沢なつくりなので
延床面積は思ったより狭いです)
VRシアターなどの映像の上映もあって
分かりやすい、退屈にならない、お堅くないという、
私のような古代&九州の歴史シロウトでも親しみやすい感じでした。

そんな感じで時間は過ぎて九博をあとにし、空港へ。

1泊2日というあっという間の時間が終りを向かえました。
太宰府に関してはまだまだ見るところもあるようでしたが、
とりあえずは充実した時間を過ごすことができ、
少しは歴史を体感できたような気がします。
九州は大分など他にも仏像スポットがあるので
また時間を見つけて来たいですね。

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私流 歴史ドラマの見方 [その他]

太宰府紀行の途中ですが…

新しい大河ドラマが始まりましたね。
久々に戦国・幕末以外のテーマなので
この先どうなって行くのか楽しみです。
まあ、いろいろ言う人もいるみたいですけど…

私はここ数年、
歴史ドラマを字幕付で見るようにしています。
始めた理由はすごく単純で、
放送中は家事やら何やらで見ていられなくて、
録画したものをお風呂上がりに見ていたんです。
で、髪の毛を乾かしながらだと音声が聞こえないので、
試しにリモコンの字幕ボタンを押してみたのがキッカケです。
少なくとも「龍馬伝」の頃からやっています。

最初はドライヤーを使用している間だけだったのですが、
そのまま見続けていると、
台詞の聞き取りづらかった部分が分かったり、
耳で聞いているだけでは理解できなかった言葉の意味が
漢字を見て分かるようになったりするなど、
いろいろとメリットを見つけられるようになり、
最近では字幕で見るのが当たり前くらいになっています。

もちろん風情は半減します!
ですが、物語を理解しながら見たいという場合は
効果があるのではないかと思っています。
3ヶ月で終わるドラマならいいですけど、
大河ドラマは1年間もあるので長いですからね。
毎回の理解度が要求されます。

私は「坂の上の雲」を毎回見ていましたが、
1年間の期間が空くといろいろ忘れてしまう上に、
まったく予備知識のない明治時代だったので、
見るのが途中でキツくなってきたんです。
でも、きちんと字幕もつけて追って見ると、
人名や地名が分かるようになり、
昨年末の第三部は大変面白く見ることができました!
また、今年の大河ドラマの「平清盛」も
初めて聞く人名が多いので、役立つのではないかと思っています。

まあ、画面に大きく文字が出てくるので、
好き嫌いはあると思いますが、
耳だけでなく目でもストーリーを追えるので
5分でもいいので試してみてはいかがでしょうか?
私のオススメです。

120116.jpg

ちなみにですが…
「平清盛」第2話で、
白河法皇が寺で祈願をしているシーンが2回ほどありました。
見終わった後、母と電話で「あのお寺はどこや!?」と話題になり、
お寺のシーンを何度も一時停止して、
仏像やお堂の感じから、どこでロケをしたのか推理しました。

堂内は土間になっている。(古い時代のお寺)
朱色の柱がある。
チラッと映る本尊は如来形で金箔、目に玉眼。(平安末期よりも後の作)
↑白河法皇は極楽往生を願っているから阿弥陀像??
脇侍に菩薩像が置かれている。
よーく見ると本尊の台座が変わった形。裳懸座の下に何かが並んでいる。

…この最後の台座に並ぶ「何か」で分かりました!
東寺の金堂の薬師如来坐像の下に
十二神将がぐるりと立っていたのを思い出しました。

東寺で買った書籍と照らし合わせ、
柱の色や脇侍の日光・月光菩薩、
薬師如来のお顔の金箔の剥げ具合からみても間違いないです!!

金堂は平安時代にはあったので、
白河法皇が祈願していてもおかしくないかもしれません。
ただっ!
現存の金堂は焼けた後に桃山時代に再建されたもの。
本尊の目に玉眼が入っていたのもこのためですね。
お顔は平安期のような優美な感じがないので
時代的なものを考えると残念なところではあります。


私としてはどこのお寺でロケをしていたか分かってスッキリなのですが、
およそ10分で答えを導いた自分にやや気持ち悪さを感じ、
「あのお寺、東寺の金堂やったで!」と
あとで母に伝えたら、少し引いていたような気がします(汗)

太宰府を歩く その2 [仏教・仏像]

太宰府天満宮は観世音寺から
歩いてもそれほどかからないところにあります。
初詣客の車の渋滞を追い抜かして行くと、
参道が見えてきました。

参道はとても混雑していて、
天満宮の人気っぷりが伺えます。
特にこの時期は受験シーズンですから
学業の神様にあやかっての参拝も多いでしょう。
まあ、センター入試を次週に控えている受験生は
参拝なんてしていられないでしょうけどね。

太宰府天満宮といえば「梅が枝餅」。
別に梅が入っているわけではなく、
あんこの入った普通の焼き餅です。
参道の入口あたりは販売店も少ないですが、
奥に行くほど店も増え、人気店には行列ができていました。

他にも明太子屋さんや、梅ソフトクリームを出す店、
やたらおしゃれな建物のスターバックスがあったりしました。
とはいえ、梅が枝餅を食べられて大満足の私は
そのどこにも立ち寄りませんでしたが。

参道のドンツキに社殿があるのではなく、
左に曲がったところにあるというのが特徴的だなと思いました。
そのドンツキのところには2本の大きな松明が置かれていました。
この日は(1月7日)は
鷽替え神事(19時〜)と鬼すべ神事(21時頃)が行われる日でした。
鬼すべ神事で使われる松明なのでしょう。
偶然であっても祭りの日に訪れたからには
ぜひとも見てみたい!と思っていたのですが、
まだ夕方で外は寒く、歩き続けで足も疲れていて、
慣れない土地でひとり時間をつぶすのも大変なので、
見物はあきらめました。
ただ、この日は特別に太宰府館で
木うその絵つけ体験ができるということを調べていたので、
参拝が終わったら伺おうかと思っていました。

人混みにもまれながら参拝したので
太宰府天満宮の社殿をゆっくり鑑賞することはできませんでしたが、
建物の壮麗さからいえば、北野天満宮のほうが優れていると思いました。
とはいえ、建物や宝物では計り知れない、
菅原道真が左遷された太宰府に
この神社があること自体に意味があると思います。
政庁跡の展示室で歴史の案内をしてくれたおじさんに
「京都の北野天満宮と太宰府天満宮、どちらが上なんですか?」と尋ねたところ、
「双方こっちだと言っているそうだけど、
道真公の遺体がある(とされている)のは太宰府なので…」
と言われていました。
歴史的意味や価値、それぞれ違うからこそ
見甲斐や訪れ甲斐があるのだと思います。

天満宮の宝物殿は時間的にもう入れなかったので、
太宰府館に行くことにしました。
参道を少し入ったところにある観光案内施設という感じでしょうか。
2Fで木うそ保存会の方々が
各々の作品を展示し、絵つけ体験教室をされていました。
地元の若い女性3人が絵つけ体験をしているのを見て、
こんな観光客が飛び入りで大丈夫かな…と
不安になりました。
でも、旅の恥はかきすてとばかりに飛び込んでみると、
保存会の方はウェルカムムードで安心しました。
すでに木うその形に彫られているものに
赤・緑・黒で模様や目を描いていき、
金色の紙を頭に貼って、「太宰府」のスタンプを押してもらって完成です。
文章にするとすごく簡単ですが、
実際には結構時間がかかりました。
(下手なモンでは許されない!という変なプライドのため、
慎重に描いている自分がいた(笑))

鷽替え神事というのは、
私、この旅で初めて知ったのですが、
結構全国的に行われているお祭りなんだそうですね。
(鷽という鳥自体も知らなかった…)
東京や大阪でもやっているのに、
北野天満宮ではやっていないお祭りです。
京都がすべてではないということですね…
祭りの意味には諸説あるようですが、嘘と鷽鳥をかけて
これまでの悪いことを嘘にして吉に取り替えるらしいです。
鷽と旧字の學の字が似ているから
鷽鳥が天満宮の使いだという説も初耳です。

とにかく、そんなこんなで木うそ初心者の私が絵つけしたものは、
鷽替え神事に使っていただいてもよかったのですが、
せっかくなのでお持ち帰りにしました。
今、うちの本棚の前に鎮座しています。

太宰府館を出るともうすっかり日も暮れていて、
西鉄 太宰府駅から福岡天神駅まで戻りました。
博多駅近くのホテルに泊まり、これにて1日目終了です。

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太宰府を歩く その1 [仏教・仏像]

新年あけましておめでとうございます。
本年も細々とやっていこうと思いますので
よろしくお願いいたします。

新年早々、福岡は太宰府に行って参りました!
はじめてひとりで飛行機に乗ることが一番の難関だったのですが、
1泊2日楽しんできました。

早朝、羽田空港へ出発。
午前中に福岡空港に下り立ち、
西鉄 都府楼前駅に着いたのはちょうどお昼でした。

今回の旅行は観世音寺の巨大仏像を
拝みにいくのが第一の目的だったのですが、
太宰府天満宮に政庁跡、九州国立博物館と、
見るところがたくさんあるので、
存分に太宰府を楽しもうと計画しました。

都府楼前駅から歩いて、まず目指したのは大宰府政庁跡。
歩道の人通りはあまりないのに、
車道は天満宮に向かう車が渋滞していました。
きっと普段は静かなところなんでしょうね。
10分ほど歩いて政庁跡に着きました。

奈良の平城宮跡をそのまま小さくしたような、
芝生に礎石が並ぶ公園に整備されていました。
部活の練習をしている高校生や、凧を飛ばして遊ぶ子供、
老夫婦が散歩していたりして、
寒空ながら和やかな雰囲気を出していました。
とりあえず腹ごしらえと、
芝生に座り近くのコンビニで買ったサンドイッチを食べ、
その様子をぼーっと見ていました。

ああ、ここに旅人や憶良がいたんだな…
どんな風に栄えていたんだろうか…
なんて思ったりして。

敷地内にある展示室で大宰府の歴史について説明を受け、
(なぜ海から離れたこの場所に政庁が置かれたのか分かりました!)
礎石を見てまわり、北側から政庁跡を出ました。
北側には梅が植えられており、旅人宅での梅の宴会が偲ばれます。
梅は天満宮の象徴というよりも
太宰府全体の象徴とも言えるのかもしれません。

散策ルートには万葉歌碑がたくさん置かれていて
探しながら歩くのも楽しいです。
そうやって歩きながら、あっという間に観世音寺に着きました。

まず隣にある戒壇院を参拝し(三戒壇のひとつだとか)、
観世音寺をお参りします。
朝鮮半島(白村江の戦い)へ向かう前に亡くなった斉明天皇の追悼のため、
天智天皇が創建したので歴史は相当古いようです。
玄ぼうや唐帰りの空海もいたお寺ですから、
筑紫においてはかなり力があったんだと思います。
平安時代に焼失したため
梵鐘(国宝)が残っているくらいですが、
それでも平安期の優れた仏像が今に伝えられています。

高床式風の宝物館の2Fには
4〜5mもある仏像が待ち構えていました。

おおお〜っっっ!
こ、これがあの馬頭観音か〜!

なんだか私の旅は古くてデカい仏像を尋ね歩くのが
定番になってきているのですが、
デカイものこそ見に行く価値があるというもの。

中央に祀られている馬頭観音は平安後期の作。
503cmの寄木造りの金箔。

私も今まで仏像を見てきましたが、
まず馬頭観音自体に出会うことは少ない(石仏はたまに見るけど)ので、
それがこんなにデカいだなんてとんでもないことです。
圧倒されます。
なぜ大きい馬頭観音を作ろうと思ったのか、
想像するだけでも面白いです。

両隣の十一面観音と不空羂索観音も5m前後あり、
まわりを取り巻く仏像郡の中には
大きな地蔵菩薩や阿弥陀如来もいらっしゃいます。
馬頭観音の他に見たかったのは兜跋毘沙門天像。
毘沙門好きなのでぐっときます。
前に描いたことがあるのでなおさらですが、
やはりカッコいい!
東寺の兜跋とは鎧の形が違い宝冠もかぶっていませんが、
細身ながらも体つきはしっかりしていて、
表情は厳しいような、でも口元は少し笑っているような。
下で支える地天女は神像のような顔つき。
邪鬼はきょろきょろした感じで個性的です。

兜跋の向かい側の大黒天像も有名な方で、
ここにいらっしゃる方だとは知りませんでした。

十分観世音寺を楽しみ、
この後、太宰府天満宮へ向かいます。

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